皐月賞回顧 あの展開は読めたのでは
昨日は皐月賞が行われました。午前中は生憎の雨で、芝はやや重からスタート
内がかなり荒れるのか?と思ってましたが、未勝利や1000万下のレース見てると、インにいる馬が勝ってるレースもありました。完全な外差しではなかったのでなぜだろうと思っていたら、どうやら外の芝は芝の丈が長く、差してくる馬にとってはややタフになるから内も残ったり、外が決まったりしてしまうのです。
本番の待ちに待った皐月賞ですが、6番のアイトーンが鞭を入れてハナへいきます。2番手はエポカドーロかと思いましたが、10番のジェネラーノウーノ、田辺騎手 大外から16番ジュンヴァルロの大野騎手 この3頭がせんだんを形成、気がつけば、後続を5馬身、6馬身と突き放して行く展開になり、7番のエポカドーロは4番手に位置づけて、すぐ横に14番サンリヴァル、8番ケイティクレバーか続き、後続の後ろの集団に、2番のワグネリアン、15番ステルヴィオ、5番のキタノコマンドールきれいに後ろ3頭、牽制しあうかのように併走、後続はぎゅっと固まり団子状態、前の3頭はさらに引き離し向こう上面では10馬身近く引き離していきます。(1000Mの通過は59秒台)
1000Mの通過を聞いてさすがにたれてくるだろうという読みでした。
しかし第4コーナーに近づいてきても7番のエポカドーロはまだためたまま押し上げる様子はなく、これは怖いパターン(波乱が頭をよぎる)だと思い、最後の直線を迎えます。
6番アイトーンがまだがんばってる、ジェネラーノウーノがアイトーンを交わして先頭に出ます。
そこから4番手でじっとためていた7番のエポカドーロがいっきに差してきます。それにつられて14番サンリヴァルが2番手に進出。
2番手でずっとがんばっていた10番は3着に後退しますが、まだ粘り越しを見せている
後続勢も進出を開始してきます。15番ステルヴィオや5番のキタノコマンドールが追い込んできますが、まだ先行勢に届くことはなく、3着争いがやっとのところでゴールでした。 結果は10番が粘り、4.5着の掲示板でした。
もう一頭の有力候補ワグネリアンは懸命に差してきましたが、外人より先着することができず7着という結果に終わりました。小頭数の競馬だけしかしていない不安がここで出てしまいました。
2着 14番サンリヴァル 藤岡佑騎手(ルーラーシップ産駒)
3着 10番ジェネラーノウーノ 田辺騎手(スクリーンヒーロー産駒)
この結果を受けてまたも、ディープインパクト産駒が全滅という結果になりました。今年はやはり新生種牡馬の時代が来るのでしょうか?
勝ったエポカドーロは父オルフェーヴル産駒、父と同じ皐月賞を制覇して父子制覇達成しました。不思議なことに、父も皐月賞は(2011年当時は東京競馬場)左回りが不安視されて単勝は10倍を超えていました。親子そろって、伏兵扱いでの勝利でした。歴史は繰り返すのでしょうか?
今回の皐月賞を振り返って、あの怖い怖い前残りの展開ですが、実は今回に限った話ではありません。昔から、有力どころが後ろでけん制しあって、前にいる馬が馬券に絡んで、大波乱というケースは今まで何回か見てきました。
ほんとに忘れたころに、こういった波乱が見受けられます。
実はあの展開は偶然ではなく、読めることができたのではないのか?光太郎は思います。
まずは馬柱を見てください。今回のあの展開のキーマンは10番のジェネラーノウーノで間違いないです。なぜなら3ヶ月前の京成杯のラップを見てください。最初の3ハロンは35.4でハイペースの2番手で競馬していたのです。
1000Mの通過は逃げ馬コスモイグナーツが作り出した。59秒.7、映像を見ると推測ですが、この馬も60秒を切っていたのではないかと思われます。
つまりこの馬は今回も前走に近いラップを刻んで、6番アイトーンとともに今回もハイラップを刻んでいきました。(さすがにアイトーンはこのハイラップでは息が持たず。惨敗)
勝ち馬のエポカドーロは前走のスプリングステークスは、これまた同じくコスモイグナーツがハイラップを刻み、京成杯と同じくらいのラップで逃げていました。しかしエポカドーロは離れた2番手で1000Mは手元の推測で61秒くらいで通過してました。
これが京成杯の勝ち馬、ジェネラーノウーノ(赤マルがジェネラーノウーノ)1分をきるラップで先行押し切り勝ちでした。
こちらの写真は、スプリングステークスのエポカドーロ(赤マルの馬)手元の時計では61秒ほどで1000Mの通過
この2枚の写真から分かるように、ハイラップで先行するジェネラーノとスローで先行するエポカドーロとタイプが違うタイプの馬ですので、エポカドーロは前を追いかける必要はないのです。
この2枚の写真を比べて今回のようなレース展開は読めたかもしれません。 馬は前走のラップを覚えやすい生き物なんです。
後2着は、14番サンリヴァルもスローの先行タイプの馬ですので、エポカドーロについていくだけで十分だということが分かります。
こうなると前が好走するペースにはまっている状態ですので後続は動くことは難しくなります。
さらに、最後の直線は大外に持ち出しても芝丈が長いので、有力どころは一完歩遅れることまで、予想できたなら今回の馬券はしとめることができたはず。
凡人の光太郎には無理でした。
馬券に絡んだ馬たちの馬柱を見てると、過去は先頭や番手で走ったことがある馬たちで決着という極端なレースでした。
この辺で失礼します。